福昌寺(ふくしょうじ)はかつて鹿児島市に存在した曹洞宗の一大寺院で、 薩摩藩主島津氏歴代の当主の菩提寺でもありました。
江戸時代に書かれた『三国名勝図会』によると大伽藍を備えた南九州屈指の大寺であり、最盛期には1500人の僧侶がいたと言います。
明治の廃仏毀釈により破壊され、現在は戦国期の義久、義弘、歳久、家久や、幕末期の斉彬、久光など、歴代島津氏当主の墓地群のみが残っている状態(跡地には現在、鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校が建てられている)ですが、この福昌寺跡が実に素晴らしい史跡なのです。
観光ガイドなどには掲載されておらず、ほとんど知られていませんが、鹿児島市の中心部にありながら、別世界にいるような静寂と歴史を感じさせる雰囲気に溢れた素晴らしい場所です。
(個人的には、京都の著名な寺や史跡などと比較しても劣らないほど好きな史跡で、福昌寺跡にポツンと一つ置いてあるベンチに座り、何も考えないでいる時間が最近の無上の喜びとなっています)
このページでは、福昌寺跡を多数の写真でご紹介します。
(写真をクリックすると拡大してご覧頂けます)
興味を持たれた方は是非、現地へ足を運んでみて下さい。
歴史を感じさせる雰囲気、空間を堪能できると思います。
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